たまがわあおぞら教室
まずはじめに、教室を探して記事を開いた方にはごめんなさい。
別にこういう名前の教室がある訳じゃないです。
杖の人とそのオトモダチとが、天気の良い週末とかに多摩川の土手に繰り出し、自由にスポチャンをやる時の俗称です。
探していた人はがっかりですね、今すぐブラウザバックだ!
そんなあおぞら教室ですが、個人的には結構オススメです。
木陰でのびのび、涼しい風と暖かな日差しを浴びながら自然の中でのチャンバラ。
至って健康的ですね、爽やかで明るい人格の形成がされそうです。
子供の頃からお外でスポーツじゃないチャンバラをしていた身としては、何だか懐かしさを憶えます。
個人練習するときに手間になる練習部屋の確保がない分、公園に遊びにいく感覚でお友達や親子、カップルで出来る気軽さがあります。
必要なのは用具と、周囲の視線に耐えるだけのメンタルくらいです。
実に気軽ですね。
ただしあおぞら教室は自然の中でやるため、もちろん爽やかなだけではないです。
時には周りの環境が牙を剥きます。
お巡りさんではないですよ、健全なスポーツですからね。
まず地面。室内とは違い、平らではありません。
じゃりや砂でデコボコしていたり、時には草に足を取られます。
草むらの中には、乾いていない地面も潜んでいます。
滑ったら地獄ですし、剣が地面に擦ると大変なことになります。
砂がついたり、パンクしたり……。
そして日差し。眩しい光は暖かさと共に相手からの見えない攻撃を運んできます。
そうして我々を天界へと導くのです……比喩ではなく。
なので室内で戦うときとは違った気配りが必要になるわけです。
自分がいかに良い足場を維持できる様に戦うか、自分の背に太陽が来る位置にするのか。
そういった兵法を実践出来るわけです。
「今俺は、太陽と一緒に戦っている!」というやつです。
これらの兵法は、普段の練習にも試合にも役立つと杖の人は思います。
自らに与えられた環境を上手に使って戦うことや、周りを気にしながら戦うことの練習になるからです。
杖の人の先生も言っていましたが、
「基本的な足運びがしっかりできれば、どんな環境でも戦えるはず」
という教えを実感することができます。
武道武術の要でもある、足腰の強化ですね。
その成果か、いきなり普段と違う床で戦っても、躓くことなく自在に動ける様になりました。
転ぶ心配がなくなると、思い切った足運びや飛び込みが出来るので、攻撃の伸びも変わってくる訳です。
実にいいことづくめですね!ナイキ万歳!
また試合では、自分だけでなく、周りに注意を払いながら力を発揮する練習になると考えています。
必ずしも常に自分にとって望ましい条件で戦えるわけではないですし、例えば審判の死角になっていると旗が上がりませんからね……周りを気にする必要もあるわけです。
皆さんも、たまにはお外でスポチャンしてみるのはどうですか?
環境を変えるとまた違った発見もあると思いますよ。
今ならもれなく三密も回避できますよ!